中国語には「圧倒される」という評判があり、初心者はたいてい同じ不安のリストを抱えて来ます。何千もの漢字、どれも似て聞こえる四声、母語とまったく違う文法、そしてつかまる手がかりになる見慣れた語がひとつもないこと。
その評判の大半は、難しさではなく順番から来ています。初日に山全体を見せられるけれど、本当に必要なのは最初の 100 メートルだけです。この記事では、難度が進み具合に比例して上がっていくような始め方の順番を示します。
実際に圧倒される原因
4 つあり、緊急度は同じではありません。
- 漢字。本物の課題ですが、ほぼ全部あと回しにできます。読む必要が出る前に、何十回も会話できます。
- 声調。本当に急ぎます。前倒しする価値があるのはこれだけです。間違って覚えた声調は直すのが高くつくからです。
- 語彙の量。誇張されています。300 語ほどで日常のやりとりの意外に大きな部分を覆えます。始めるのに何千語も要りません。
- 同語源の単語がない。事実であり、だからこそ文脈が重要になります。推測の足場がないので、語は場面とセットで入ってくる必要があります。
よくある間違いはちょうど逆です。漢字と語彙量を前倒しし、声調を後回しにする。結果として、メニューは読めるのに注文しても通じない人ができあがります。
今週使える中国語から始める
「レストラン」「水」「ご飯」を知っているのは役に立ちます。ただし、次を言えることとは別です。
実際にご飯にありつけるのは 2 つ目のリストです。最初の数週間を、自分が本当に出会う場面——自己紹介、注文、交通、チェックイン、買い物——を軸に組めば、言語は 6 か月目ではなく 1 週目から役に立ちます。
語は完全な文の中で覚える
想 を「〜したい」と覚えると定義が手に入ります。文の中で覚えると道具が手に入ります。
3 文で、我想+動詞+目的語 という型が身につき、その型が何百もの文を生みます。序盤で文単位の学習が語単位の学習に勝つのはこのためです。型ひとつが単語帳 1 ページ分の仕事をします。
正しくなる前に口に出す
文法が信頼できるようになるまで待つことが、初心者がいつまでも話し始めない最大の理由です。発音は産出によって良くなるのであって、聞く量を増やすだけでは足りません。
1 週目から使える 5 ステップの練習:
- 短い表現を自然な速度で聞く。
- 声に出して何度か繰り返す。
- 自分の発話を録音する。
- 録音をお手本と比べる。個々の音ではなく声調の輪郭を見る。
- まとまったやりとりの中で 1 回使う。模擬でも構わない。
録音の手順はみんなが飛ばす手順であり、いちばん効く手順です。声を出している最中に、自分の声調の誤りは聞こえません。
5 つの教材ではなく、1 本の道
初心者はよく、動画シリーズ、単語アプリ、ポッドキャスト、教科書、SNS アカウントを集めます。個々はどれも悪くありませんが、合わせると順序がなく、簡単な部分ばかり繰り返され、何ひとつ復習されません。
体系立った 1 本の道なら、いつでも次の 4 つに答えられるはずです。
いまの組み合わせがこの 4 つに答えられないなら、問題はあなたの意志力ではありません。
現実的な最初の 1 か月
1 週目 —— ピンインと声調だけ。声母、韻母、四声、そして違いが聞き分けられ始める程度のリスニング。あいさつと自分用の自己紹介を加えます。
2 週目 —— 数字、値段、時間。そのあと 1 つの場面を通しで練習します。毎日繰り返されるので、たいてい注文が選ばれます。
3 週目 —— 2 つ目と 3 つ目の場面、交通と買い物。繰り返し出てくる型(我想…、有没有…、多少钱)に気づき始めます。
4 週目 —— 全部を復習し、どれだけ不完全でも止まらずに会話を 1 本やり切ります。目標は流暢さではなく、止まらないことです。
1 日 15〜20 分の集中でこれは足ります。ここでは強度より一貫性のほうが効きます。毎日 15 分は、日曜に 2 時間より上です。語学力は座っていた長さではなく、取り出した回数で決まるからです。
